森の魔女と託宣の誓い -龍の託宣5-
◇
「もうハルト様ったら、ヴァルト様にあんなことおっしゃるなんて」
天井から足だけを出してぷらぷらさせているジークハルトに向かって、リーゼロッテは頬をぷくっと膨らませてきた。中に入ると怒られるので、とりあえずここにいるという意思表示だ。
『あんなことって?』
「わたくしの着替えをうんぬんのことですわ」
『ああ、あれね。だってヴァルトってば素直じゃないから』
「そういう問題ではございませんでしょう? ヴァルト様が返答に困るようなことをおっしゃらないでくださいませ」
『うんまぁ、本人の前じゃ見たいとは言えないか』
それにジークヴァルトは守護者と言えど、他人の目にリーゼロッテが晒されるのが我慢ならないのだ。本心では見たいくせに、やはり素直でないとジークハルトは肩を竦めた。
「……わたくしの着替えなど、ヴァルト様はご興味ございませんわ」
『んん? なんでそんなこと思うの?』
「だってヴァルト様、そういったことはあまりお好きではないみたいですから。普段のヴァルト様の言動を見ていれば、いくら鈍いわたくしにだってそれくらいちゃんと分かりますわ」
これはジークヴァルトは女に興味がないと言う意味だろうか? 自分で言って傷ついているリーゼロッテに、ジークハルトは思わず天井から顔をのぞかせた。
「もうハルト様ったら、ヴァルト様にあんなことおっしゃるなんて」
天井から足だけを出してぷらぷらさせているジークハルトに向かって、リーゼロッテは頬をぷくっと膨らませてきた。中に入ると怒られるので、とりあえずここにいるという意思表示だ。
『あんなことって?』
「わたくしの着替えをうんぬんのことですわ」
『ああ、あれね。だってヴァルトってば素直じゃないから』
「そういう問題ではございませんでしょう? ヴァルト様が返答に困るようなことをおっしゃらないでくださいませ」
『うんまぁ、本人の前じゃ見たいとは言えないか』
それにジークヴァルトは守護者と言えど、他人の目にリーゼロッテが晒されるのが我慢ならないのだ。本心では見たいくせに、やはり素直でないとジークハルトは肩を竦めた。
「……わたくしの着替えなど、ヴァルト様はご興味ございませんわ」
『んん? なんでそんなこと思うの?』
「だってヴァルト様、そういったことはあまりお好きではないみたいですから。普段のヴァルト様の言動を見ていれば、いくら鈍いわたくしにだってそれくらいちゃんと分かりますわ」
これはジークヴァルトは女に興味がないと言う意味だろうか? 自分で言って傷ついているリーゼロッテに、ジークハルトは思わず天井から顔をのぞかせた。