森の魔女と託宣の誓い -龍の託宣5-
『じゃあさ、試しにこうしよっか。リーゼロッテはヴァルトの寝台に入って帰りを待ってるといいよ。あ、もちろん服は全部脱いでね? そしたらいくら鈍いリーゼロッテでも、考えが改まると思うから』
「ヴァルト様の寝台で……? 何を馬鹿なことをおっしゃっているのですか。不在の間にそんな失礼なことをしたら、気持ち悪がられるだけですわ」
『ふたりしてもう面倒くさいなぁ。前にも言ったけどさ、ヴァルトの想像の中でリーゼロッテって、本当に相当ヤバいことになってるんだって。それが分かるいい機会だから、思い切ってリーゼロッテから飛び込んでくれない?』
「や、ヤバいわたくしなど知りたくありません」
『そう言わずにさぁ。ヴァルトが悶々としすぎて、オレがもう限界なんだけど』
「あの、お嬢様……」
ふたりの会話にエラがおずおずと割り込んできた。エラにはジークハルトが認識できないので、リーゼロッテが天井に向かって独りでしゃべっている奇妙な図式だ。
「そろそろ湯あみの時間なのですが、この部屋の浴室の調子が悪いのです。以前使わせていただいていたお部屋で準備いたしますので、そちらで入っていただけますか?」
「でもこの部屋からは出られないし」
「ですが湯あみはなさりたいでしょう? 先ほど運動もなさいましたし」
「そうね、でも、どうしようかしら……」
「こういった事情なら、公爵様もお許しくださいますよ」
エラの言葉にリーゼロッテの瞳が揺らいでいる。助けを求めるように、天井へと視線をよこしてきた。
『行って来れば? 大丈夫、ちゃんとそばにいるけど、覗いたりヴァルトに視せたりしないからさ』
その言葉に顔を赤らめて、リーゼロッテは複雑そうに頷いた。
「ヴァルト様の寝台で……? 何を馬鹿なことをおっしゃっているのですか。不在の間にそんな失礼なことをしたら、気持ち悪がられるだけですわ」
『ふたりしてもう面倒くさいなぁ。前にも言ったけどさ、ヴァルトの想像の中でリーゼロッテって、本当に相当ヤバいことになってるんだって。それが分かるいい機会だから、思い切ってリーゼロッテから飛び込んでくれない?』
「や、ヤバいわたくしなど知りたくありません」
『そう言わずにさぁ。ヴァルトが悶々としすぎて、オレがもう限界なんだけど』
「あの、お嬢様……」
ふたりの会話にエラがおずおずと割り込んできた。エラにはジークハルトが認識できないので、リーゼロッテが天井に向かって独りでしゃべっている奇妙な図式だ。
「そろそろ湯あみの時間なのですが、この部屋の浴室の調子が悪いのです。以前使わせていただいていたお部屋で準備いたしますので、そちらで入っていただけますか?」
「でもこの部屋からは出られないし」
「ですが湯あみはなさりたいでしょう? 先ほど運動もなさいましたし」
「そうね、でも、どうしようかしら……」
「こういった事情なら、公爵様もお許しくださいますよ」
エラの言葉にリーゼロッテの瞳が揺らいでいる。助けを求めるように、天井へと視線をよこしてきた。
『行って来れば? 大丈夫、ちゃんとそばにいるけど、覗いたりヴァルトに視せたりしないからさ』
その言葉に顔を赤らめて、リーゼロッテは複雑そうに頷いた。