贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
「王族の子」という言葉の力に待機していた補佐官が後退りして、部屋の外に出る。この件がシェリルの耳に入りでもしたら、その衝撃は計り知れない。
僕は咄嗟に彼を止めようと手を伸ばすが、その手をカロリーヌにとられ赤子を抱かせられた。
「オギャー、オギャー」
むくんだ真っ赤な顔で泣いて全てを台無しにする手元にある子が忌々しい。ただ、弱々しい体は大切に扱わないと壊れそうで僕は震える手でその子を支え続けた。
「不細工な子だ。僕の子であるはずがない」
「ふふっ、オスカー王太子殿下って優しい方だと聞いていたのに、意地悪なんですね。赤子は皆、猿やゴリラのような顔をしているのですよ」
余裕で笑いながら僕の手に手を添えてくる女の強かさに身慄いした。
ずっと準備した日が、たかだかこんな身分も低い未亡人の女の企みで崩壊するというのか。
そもそも、一連の出来事があまりに僕を陥れるように仕組まれてさえ感じる。眼前の女はいかにも頭が悪そうで、このような計画を一人でできるとは思えない。
僕はそっと赤子から手を離すと、女は慌ててその子を支えた。
僕は咄嗟に彼を止めようと手を伸ばすが、その手をカロリーヌにとられ赤子を抱かせられた。
「オギャー、オギャー」
むくんだ真っ赤な顔で泣いて全てを台無しにする手元にある子が忌々しい。ただ、弱々しい体は大切に扱わないと壊れそうで僕は震える手でその子を支え続けた。
「不細工な子だ。僕の子であるはずがない」
「ふふっ、オスカー王太子殿下って優しい方だと聞いていたのに、意地悪なんですね。赤子は皆、猿やゴリラのような顔をしているのですよ」
余裕で笑いながら僕の手に手を添えてくる女の強かさに身慄いした。
ずっと準備した日が、たかだかこんな身分も低い未亡人の女の企みで崩壊するというのか。
そもそも、一連の出来事があまりに僕を陥れるように仕組まれてさえ感じる。眼前の女はいかにも頭が悪そうで、このような計画を一人でできるとは思えない。
僕はそっと赤子から手を離すと、女は慌ててその子を支えた。