贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
フレデリックとカロリーヌは最初から繋がっていた。
フレデリックは僕から命より大事なダイヤモンドを奪い、僕にこの下品な女を当てがったのだろう。
そして、僕とシェリルは昨晩、初夜の儀を行っていない。
せめて初夜を済ませていれば、お腹に王族の子がいるかもしれない彼女を誘拐したと抗議できた。
ピンクダイヤモンドのティアラの警備を担当させていた近衛騎士団長のランスロットが藍色の髪を靡かせ走ってくる。僕の前まで来て、手を翳して敬礼をした。
「オスカー王太子殿下、先程城内が真っ黒になりましたが、国宝のティアラは無事でございます」
「国宝のティアラの警備は終わって良い。この空色の髪の女を拷問し、知っている事を全て吐かせろ。三日で何も吐かない場合は殺せ」
カロリーヌがしたり顔がみるみる変貌し、血の気が引いたように真っ青になる。
「待ってください。私は王族の子を産んだのですよ」
「その子が王族の血を引いていても、お前は引いてないだろう。お前は王族に薬を盛った罪で処刑だ。洗いざらい全てを吐けば命くらいは助けてやる」
「お優しいオスカー王太子殿下がそんな事するはずないです」
フレデリックは僕から命より大事なダイヤモンドを奪い、僕にこの下品な女を当てがったのだろう。
そして、僕とシェリルは昨晩、初夜の儀を行っていない。
せめて初夜を済ませていれば、お腹に王族の子がいるかもしれない彼女を誘拐したと抗議できた。
ピンクダイヤモンドのティアラの警備を担当させていた近衛騎士団長のランスロットが藍色の髪を靡かせ走ってくる。僕の前まで来て、手を翳して敬礼をした。
「オスカー王太子殿下、先程城内が真っ黒になりましたが、国宝のティアラは無事でございます」
「国宝のティアラの警備は終わって良い。この空色の髪の女を拷問し、知っている事を全て吐かせろ。三日で何も吐かない場合は殺せ」
カロリーヌがしたり顔がみるみる変貌し、血の気が引いたように真っ青になる。
「待ってください。私は王族の子を産んだのですよ」
「その子が王族の血を引いていても、お前は引いてないだろう。お前は王族に薬を盛った罪で処刑だ。洗いざらい全てを吐けば命くらいは助けてやる」
「お優しいオスカー王太子殿下がそんな事するはずないです」