贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
ここはアベラルド王国のヘッドリー領地。本来ならば私が詳しくなくてはいけないのに、私は領地の土地勘さえない。フレデリックはアルベルト王国のような小国に興味のなさそうな大帝国の皇太子なのに、この土地を良く知っているように見えた。
小さな古い木製の焦茶色の扉を開けると。見た目はよくある庶民の家で、ささくれのある木の廊下が続いている。
「ここは隠れ家ですか? バロン帝国の諜報員を我が国に忍ばせているのでしょうか?」
知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない建物。
建物は古さもあり、このような見窄らしい場所に大帝国の人間が出入りしているとは想像し難い。
「当たりです。この場所を知ったからには、貴方を簡単に返す事はできません」
フレデリックが私の腰を引き寄せる。口付けができそうなくらい顔を近付けてくる彼。バロン帝国の隠れ家をオスカーの婚約者である私に教えてくる男。
そして、私は企みがありそうな男にのこのこ付いていく浅はかさを持った女。
程よく愚かな女が男は大好物だと私は本能で知っていた。
小さな古い木製の焦茶色の扉を開けると。見た目はよくある庶民の家で、ささくれのある木の廊下が続いている。
「ここは隠れ家ですか? バロン帝国の諜報員を我が国に忍ばせているのでしょうか?」
知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない建物。
建物は古さもあり、このような見窄らしい場所に大帝国の人間が出入りしているとは想像し難い。
「当たりです。この場所を知ったからには、貴方を簡単に返す事はできません」
フレデリックが私の腰を引き寄せる。口付けができそうなくらい顔を近付けてくる彼。バロン帝国の隠れ家をオスカーの婚約者である私に教えてくる男。
そして、私は企みがありそうな男にのこのこ付いていく浅はかさを持った女。
程よく愚かな女が男は大好物だと私は本能で知っていた。