贅沢悪女と断罪された私がドレスを脱ぎ捨てた結果。
僕はシェリルの純粋さと真っ直ぐさに鳥肌がたった。
(場所を間違えても良い?)
相変わらず思ったことを脳で精査せずに口に出してしまう彼女の無邪気さが愛おしい。
「シェリル、生涯、僕が触れる女は君だけ。君も他の男に触れさせないで」
「もちろんよ」
シェリルとの甘い時間は永遠に浸ってたくなる沼だった。公爵家の後ろ盾を武器に国王である父を屈服させている母とは違う。僕は自らシェリルに屈服する道を選んだ。そんな自分が最高に気持ちよかった。
毎日のように彼女に薔薇をプレゼントし、ことあることに高価なジュエリーを贈る。シェリルは物をねだったりしない。それが余計に贈り物をしたい欲を掻き立てる。それは彼女の父であるディオン・ヘッドリー侯爵も同じだったようで、僕と彼はシェリルへのプレゼント合戦を繰り広げていた。
王宮に訪れた十五歳になったシェリルと僕は今日も王宮の庭でデートをしていた。
アベラルド王宮の庭は他国の来客がある時以外は貧相だ。
シェリルはその方が花を見に人が来ないから、僕と二人きりになれて嬉しいと言った。
僕もシェリルという花があれば十分だと思った。
(場所を間違えても良い?)
相変わらず思ったことを脳で精査せずに口に出してしまう彼女の無邪気さが愛おしい。
「シェリル、生涯、僕が触れる女は君だけ。君も他の男に触れさせないで」
「もちろんよ」
シェリルとの甘い時間は永遠に浸ってたくなる沼だった。公爵家の後ろ盾を武器に国王である父を屈服させている母とは違う。僕は自らシェリルに屈服する道を選んだ。そんな自分が最高に気持ちよかった。
毎日のように彼女に薔薇をプレゼントし、ことあることに高価なジュエリーを贈る。シェリルは物をねだったりしない。それが余計に贈り物をしたい欲を掻き立てる。それは彼女の父であるディオン・ヘッドリー侯爵も同じだったようで、僕と彼はシェリルへのプレゼント合戦を繰り広げていた。
王宮に訪れた十五歳になったシェリルと僕は今日も王宮の庭でデートをしていた。
アベラルド王宮の庭は他国の来客がある時以外は貧相だ。
シェリルはその方が花を見に人が来ないから、僕と二人きりになれて嬉しいと言った。
僕もシェリルという花があれば十分だと思った。