私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
『言ってしまえば推薦枠ということになります。呼ばれた方は壇上に上がってください!』


「面白いことを考えるなぁ」


「でも、推薦枠が作られるなんざよっぽどじゃない?」


皐月の言葉に皆してこちらを向く。


・・・その顔が嫌でも物語っている。


が、


「私をなんだと思ってるのよ」


そんなまさか─────、





『2年C組、綾波 ましろさん!どうぞこちらに!』





があるとは・・・。


「あら~」


「ま、ましろちゃんがミスコンに!?わぁ~!!」


「・・・ご主人様ッ!」


「すごいぞ綾波!!!!」


き、きまずい。


「はぁ」


ひとまず上がるか・・・。


大量の視線を背中に感じながら壇上に続く階段を上る。


球技大会でも似たようなことがあった気がするが気のせいだろうか。


最後の一段を上り終え壇上に片足を踏み入れる瞬間、視線を上げれば参加者として並んでいた昨日の主犯格と目が合う。


同時に体を震わせわなわなと口を動かす。


(へぇー?)


これはチャンスかもしれんな。


青ざめた顔を隠すように俯く女の横へと並ぶ。


『綾波さん!貴女に参加してほしいという声が多数、実行委員の元に寄せられました。今回ミスコンに参加して頂けますか!?また、参加されるのであれば指名されるお相手も教えてください!』
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