私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
マイクを向けられ回答を求められる。


『朔夜の熱狂的なファンで指名しようとしてたし今年は危ないんじゃないー?』


『・・・そういえばリボンを濡らしてくれたお礼はまだだったな』


『・・・谷垣の言葉はごもっともだ。今すぐにどうこうできる訳ではないのだからこの時間は無意味だ』


あるじゃないか。どうこうできる事が。


(悪いな私は性格がひん曲がっているんだ)





「参加するわ。相手は・・・、皇で」





私の宣言にあちこちから様々な声が上がる。ほんと、こういった類の話が好きだよな。


あいつらも驚いた顔しちゃって。


しかし賞品なんざこれっぽっちも興味はない。ただこの女の歪んだ顔を見たい、参加理由なんざこれだけで十分だ。


それに、あいつらが気付いているかは知らんが・・・。


(殺気が隠しきれていないじゃないか)


審査項目は参加者にのみ事前告知され、当日に向け準備する必要があるという。


クラスの出し物に依頼、更にはミスコンの準備ともなればそちらに時間を割けないと思っていたが・・・。


尻尾が掴めそうだな。





例の、"裏切り者"の件。


文化祭。どうやら今回もただでは終わりそうにないようだ。
< 147 / 176 >

この作品をシェア

pagetop