私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
海斗ってあの、海斗さんだよね・・・?


橘さんの言葉でましろちゃんが部屋から出て来れない程体調を崩していることが分かった。ずっと、怠そうにしているなって、咳をしているなって、気付いていたはずなのに。


こうなるまでましろちゃんを止められなかったなんて・・・。


自分が不甲斐ないや。


「落ち込まないでよ。ご主人様のこれは昔からなんだから。ずっと傍に居た僕達にだって見せようとしなかった」


あたしの考えなんて筒抜けだったのか橘さんがましろちゃんについて教えてくれる。


励まして、くれてるのかな。


「いつもはどうしているんだ」


「ドアを壊してでも中に入ったよ。・・・だけどこの家でそんな事するのはご主人様は嫌だと思う」


橘さんが気にしているのは薺さんの事かな。ましろちゃんは薺さんと薺さんとの家であるここを大切にしてるから確かにそうかも。でもそうなるとどうすれば・・・。


「わん!」


「ノエル?」


「ノエルごめんだけど今は構ってあげられないのよー」


こんなに人が集まってるからいつもみたいに遊んで貰えると思ってノエルも来ちゃったのかな。
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