私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ

13章.デート(仮)

side,奏


できたばかりの料理をテーブルに並べる。


ここ数日でレパートリーも増えたよね。結構料理の才能あったりして?


洗濯とか掃除そういった家事はできたけど、ご飯はいつも買うか誰かに作ってもらったものばかりを食べてたから作れるものなんて数えられるぐらいのものしかなかった。


一緒に住み始めてからましろんに知られた訳だけど、契約解除もあったりする!?ってビクビクしてた俺に徐々にできるようになればいいなんて言ってくれて。


作る楽しさというのを日に日に感じてる。


今もちょいちょい手伝ったりして覚えるようにしてるけど、今度時間ある時に龍二に教えてもらおうかなー。





「いただきます」


「いただきまーす」


オムライスを一口食べたましろんの反応を伺う。ぽつり、美味しいと言ってくれた事に嬉しくなる。


「そういえば夕飯少なめにって言ってたけど、体調でも悪い?」


そう言えば皆して体調が悪いか聞いてくるわねと笑う。


そりゃそうよただでさえ食が細いんだから。


いつも飴なんかを食べてるけど、ちゃんとしたご飯なんて夕飯ぐらいだしそれすらも俺の半分以下。


見た目に反してよく食べるゆうちゃんと比べてしまうのかもしれないけど、もう少し食べてもらいたいもんだねー。
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