私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「そんなんじゃないわ明日出掛けるから、きっと出先でご飯食べるだろうしお腹空けときたいの」


「そういや明日なんだっけ」


先日そんな事言ってたな。ましろんが俺達以外との予定があるなんてってやけに覚えてた。


そりゃましろんにだって俺達以外の交友関係ぐらいあるわな。


一緒に居ることが当たり前過ぎてちょっと寂しい気もするけど・・・。


そんな女々しいことは言えないわけで。


俺は俺で明日は皆と合流して時間潰すかなー。





「あっ、ましろんには悪いけど出掛けるなら護衛つけたいんだけど」


嫌がるだろうけどそこは了承してもらわないと。


食事中にお行儀が悪いかも知れないけど、忘れないうちに昴辺りに相談しようと思ってメールを作成する。


「ああ、安心して。男の人と一緒だから大丈夫よ」


「おっけー、男の人と一緒ねー」


男の人と、いっ、しょ・・・。


スマホを操作していた手が止まる。


い、いまなんて?


「え、えーっと明日どこ行くの?ほら、遅くなりそうなら夕飯どうしようかなーって、あはは」


「?駅前に11時集合とだけ聞いてるわ。夕飯までには戻ると思うからそこは心配しないで」


「お、おっけー」


がばっと俺は急いで文字を打ち込んで皆に送信する。





『大事件!!明日11時に駅前集合で!!』
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