私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
恐る恐る部屋に入れば、大量の書類とパソコンが乗った机に本棚があるシンプルな部屋があった。


ここがましろちゃんの部屋・・・。


何台もパソコンとモニターが置いてある様子は、過去に何度か昴くんの部屋でも見たから情報屋の仕事もここでやってるのかなーなんて。


白と黒、紺で落ち着いた内装。だけど言ってしまえば雑貨などがない最低限のお部屋。お家全体を見てもそうだけどあまり物を置きたくないのかな。


「仕事に関係あるものもあるからジロジロみないで」


「う、うん!」


失礼な挙動を反省しながら海斗さんに続いて奥にあるベッドの元へ寄れば、そこには額に汗を浮かべて息の荒いましろちゃんが横になっていた。


「っ、・・・はぁッ、」


すごく苦しそう・・・。


「疲労がたまって熱こじらせてんなぁー、薬飲ませてしっかり休ませろ。皐月分かってんな?」


「お粥は嫌うから食欲が戻るまではすんなり食べるゼリーで少しでも食事を、でしょ」


「せーかい。たく、こうなる前にちゃんと休めつってんのによぉ。病院にも定期的に来いって言ってんのに聞かねーし」


「ご主人様は糸が切れるまで休もうとしないから・・・。病院嫌いだし」


す、凄い。二人はこんなにもましろちゃんの事を・・・。


「・・・俺と皐月はましろと10年以上の付き合いだからな」


「えっ」


「顔に出すぎだぜお姫様。んじゃ、あとは任せた」
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