私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
海斗さんはあたしの頭に手を乗っけたかと思えば橘さんに伝言を残して出て行っちゃった。


「僕はご主人様を看病するからこのまま休むけどあんたらはどうするの」


「あたし手伝うッ!」


偽善かもしれないけどいつも助けてくれるましろちゃんに返せることはこれくらいしかないと思うから。皆も同じ気持ちみたいで頷いてくれた。


「そう。だけど部屋に出入りされるの嫌だろうからそれは僕とあんただけにして」


「あ、あたし?」


「・・・あんたならご主人様も文句言わないから」


「~っ!!!!」


ましろちゃんの事をよく知る橘さんからそう言われたことがどうしようもなく嬉しくて。あたしは全力で頷いた。


「あとの人間には悪いけど買い出しとかお願いしたいかな」


「任せろ!」








それからあたしと橘さんは交互にましろちゃんの看病をした。


一日目はずっと熱が下がらなくて本当に良くなるのか心配だった。だけどお医者さんの言うことだし信じて見守ったの。


三日目の夕方から徐々に熱も下がって安心したけど意識のある時間は短くて、うなされている時間がほとんどで見てるこっちが苦しいくらい。


文化祭の準備、ほとんど終わっててよかった・・・。念のため委員長にも連絡したらこっちのことは気にしないでって言ってくれたし。
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