私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ





「ということなんだよ!」


次の日、駅前の待ち合わせスポットが見えるカフェに皆を集めて事情を説明する。


ましろんが俺達以外の男の人と出掛けるなんて!


こんなの一大事じゃん!?


「ましろちゃん彼氏居たんだ!どんな人なんだろう〜!」


「まぁ居ても可笑しくないよな」


「これは面白くなりそうですね」


「ましろのプライベートにここまで突っ込んでいいんだろうか・・・」


「・・・」


朔夜と龍二以外が昴から借りた双眼鏡でましろんがまだ来ないか観察する。この用意周到なところ、結構楽しんでるよね昴も。


双眼鏡で探しながらふと朔夜の方へ視線を向ける。


うわぁ〜、すっげー不機嫌。


負のオーラ出まくり!!って感じ。俺達が目立つような事をしてるってのもあるけど周りの人達全然近付こうとしないじゃん。





やっぱりもしかしなくても朔夜ってましろんのことそう見てるんかね。てっきり面白いおもちゃでも見つけた感覚なんだと思ってたけど・・・。


「あ!綾波居たぞ!」


気を取られていた俺は慌てて文の見てる方向へ双眼鏡を向ける。


確かにそこにましろんは居たけど、





「わぁ!今日のましろちゃんお洒落してる!!」





白いロングワンピースに、薄手の黒いカーディガン。日傘までさしちゃってThe・女の子!なましろんがそこには居た。
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