私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
『ここパフェが美味しいらしいんだ。ずっと君が好きそうだなって気になってたんだよね』


『覚えていてくれたんですね』


『もちろんだよ。ご飯の方は無理して食べなくていいから入ろうか』





『これとか似合いそうだけどどうかな?』


『か、可愛すぎる気がするんですが・・・』


『そんな事ないさきっと君に似合うよ。そういえば今日の服も前回ここで買ったやつだよね?』


『はい、着る機会がなかったので勿体ないなと思って』


『お友達と出掛ける時には着ないの?』


『着ないですね・・・』


『まぁ、そうだね。こんな可愛い姿人前に出して欲しくない気もしちゃうな』


『か、揶揄うのはやめてくださいっ』


『えー本心なんだけどなぁ』


追いかけていて聞こえてくるのはこんな会話。何このゲロ甘な会話!


「俺の方がましろんの事知ってるてか?」


「落ち着いてください。向こうは私達に気付いてないんですから!」


「そりゃそうだけどさ!」


さっきから見せつけるような距離感と会話が気になって仕方ない。


「あいつ、綾波に声を掛けようとしていた男を直前で止めていたな」


「朔夜も見えてたか」


「ああ、それに綾波が気付いてるかは知らないが食えない男だ」
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