私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
私から離れたくないのは理解しているが、ずっとこうしている訳にもいかないのだ。徐々にだが私以外の人間に関わる事に慣れていって貰わないと。


調べあげた皐月の事だ、私がまた消えようとしている事は承知しているはず。


皐月は西の人間で、皆は東の人間。しかもお互い上に立つ者同士だ。


相容れない存在なのは百も承知だが私が居なくなった後、どうか皆とは少なからず何かの縁を持っていてほしいと願ってしまう。


私にしてはなんとも甘い考えだと苦笑する。


それでも、


そう願ってしまう程に、


こいつらを気に入ってしまってるから。


皐月にも分かって貰えたらな、なんて願わずにはいられない。








一週間という時間はあっという間に過ぎ、気づけば体育祭当日を迎えていた。


開会式を終え各色のスペースにて各々種目が来るまで時間を潰す。


ちなみに我々は赤色、A組は白色、B組は青色である。


「ご主人様どう?」


皐月が見せてきたのはアレンジしたハチマキ。結び目をずらし、サイドテールにリボンが来るようにした簡単なものだが可愛らしい皐月にはよく似合っていた。


「可愛いわよ」


「へへ、だよね」


「む、むぅ〜。橘さんいいなぁ・・・」


「?、優里も可愛いわよ」


「〜!?」


何故か不貞腐れている優里にも伝えると顔を真っ赤にして逸らす。
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