私は‪✕‬‪✕‬を知らないⅡ
「ん、皐月も頑張っておいで」


「りょーかい。1位取ったら頭撫でてね?」


満足気に背を向ける皐月を見送りながら種目がよく見える位置へ瑠璃川と向かう。


「・・・綾波ってイケメンだな」


その言葉に首を傾げながら。





「二人ともー!こっちだー!」


目的地へと向かっていれば私達以外は既にお揃いのようだった。


違う色の連中で絡んでいいものか?とも思うが、各色のスペース内でなければ問題ないらしい。


「うわぁ、ゆうちゃん球技大会みたく絡まれたりしないかなー」


「気にかけるように皐月には言ってあるけど」


「全校生徒の目もありますし、何よりそんな事をして点を落とした際には自分の色から非難の声が飛び交うことでしょう。余裕はないと思いますよ」


藤城の言葉はごもっともだな。


見れば各々自分の事で手一杯の様子。心配は杞憂に終わりそうだ。


「次、優里の番みたいだぞ」


「・・・野太い歓声が多くない?」


これお前達の仲間だけではなく一般生徒も混じってるよな?


「優里ちゃんが姫なのもあるけど男子生徒から人気高いんだよ。女子生徒から目を付けられやすいだけで・・・」


「さっきゅんもここ最近で人気あるらしいよー?」


「は?あの子達を変な目で見てる奴がいるの?殺す」


というか水嶋はいつから皐月をさっきゅん呼びするようになったんだ。

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