俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
先ほどの勇大の必死な顔を思い出していた。
諦めてくれなくてもかわし続けるつもりだが、次なる手段に打って出るかもしれないと少しだけ心配になった。
午後は自席で二時間ほどキーボードに指を走らせてから、ひとつ上の階にあるミーティング室に移動した。
イベントの告知に主体で関わっている広報部のメンバーとの打ち合わせである。女性ばかり四人でテーブルを囲み、進捗状況の報告を受けた。
梨乃よりふたつほど若い広報部の女性社員が嬉しそうに言う。
「よかったです。正直に言うと、この部分に宮内さんの指摘が入る気がして心配していました」
「あえてそうしているのは伝わりますので、そのままで行きましょう。それでですね、告知の時期を今、決めてしまいたいのですが――」
その時、ノックもなくドアが開けられて黒見が入ってきた。
社内ミーティングに突然現れると知っていても、慣れるものではない。途端に空気がピリッと引き締まる。
一緒に暮らしている梨乃も気楽に構えてはいられない。CEOの顔をした彼にリーダーとしての手腕をどうジャッジされるかと思うと緊張した。
無言で端の席に座った彼の方は見ず、打ち合わせを進める。
「ええと、告知の時期ですが、イベントの二か月前のこの辺りからでどうでしょうか?」
諦めてくれなくてもかわし続けるつもりだが、次なる手段に打って出るかもしれないと少しだけ心配になった。
午後は自席で二時間ほどキーボードに指を走らせてから、ひとつ上の階にあるミーティング室に移動した。
イベントの告知に主体で関わっている広報部のメンバーとの打ち合わせである。女性ばかり四人でテーブルを囲み、進捗状況の報告を受けた。
梨乃よりふたつほど若い広報部の女性社員が嬉しそうに言う。
「よかったです。正直に言うと、この部分に宮内さんの指摘が入る気がして心配していました」
「あえてそうしているのは伝わりますので、そのままで行きましょう。それでですね、告知の時期を今、決めてしまいたいのですが――」
その時、ノックもなくドアが開けられて黒見が入ってきた。
社内ミーティングに突然現れると知っていても、慣れるものではない。途端に空気がピリッと引き締まる。
一緒に暮らしている梨乃も気楽に構えてはいられない。CEOの顔をした彼にリーダーとしての手腕をどうジャッジされるかと思うと緊張した。
無言で端の席に座った彼の方は見ず、打ち合わせを進める。
「ええと、告知の時期ですが、イベントの二か月前のこの辺りからでどうでしょうか?」