俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
「それはその、使い慣れたものの方が安心して読めるので――」
「守りに入るな。ツールも己の意識も刷新する姿勢を持て。常に新しい試みを。チャレンジした結果の失敗は成功への糧で無意味ではない」
「肝に銘じます……」
宇津木が力なくうつむいている。気落ちしたような横顔を見ると胸が痛い。
(CEOの前で宇津木さんのやり方を否定する形になってしまった。タイミングが悪くて申し訳ない)
黒見に片想いをしている彼女の気持ちを思うと、ひどいことをした気分になってしまう。
その一方で、間違った結論で終わらずにすんだので黒見に感謝してもいた。
(常に新しい試みを、か……。考えていたことがあるんだけど、黒見CEOならやらせてくれそうな気がする)
テーブルの下で片手を握りしめた。ダメもとの気持ちで黒見に視線を向ける。
「CEOにお願いがあります。私に新しい試みに挑戦させていただけませんか?」
黒見は真顔だが、部署の社員たちは驚いたように梨乃を見る。
恥ずかしさよりこの機会を逃したくない気持ちが勝り、強気な視線を黒見に向けた。
「言ってみろ」
「ありがとうございます。私が考えているのは若い世代に向けたイベントです」
言った途端に宇津木がバカにしたように口を挟む。
「守りに入るな。ツールも己の意識も刷新する姿勢を持て。常に新しい試みを。チャレンジした結果の失敗は成功への糧で無意味ではない」
「肝に銘じます……」
宇津木が力なくうつむいている。気落ちしたような横顔を見ると胸が痛い。
(CEOの前で宇津木さんのやり方を否定する形になってしまった。タイミングが悪くて申し訳ない)
黒見に片想いをしている彼女の気持ちを思うと、ひどいことをした気分になってしまう。
その一方で、間違った結論で終わらずにすんだので黒見に感謝してもいた。
(常に新しい試みを、か……。考えていたことがあるんだけど、黒見CEOならやらせてくれそうな気がする)
テーブルの下で片手を握りしめた。ダメもとの気持ちで黒見に視線を向ける。
「CEOにお願いがあります。私に新しい試みに挑戦させていただけませんか?」
黒見は真顔だが、部署の社員たちは驚いたように梨乃を見る。
恥ずかしさよりこの機会を逃したくない気持ちが勝り、強気な視線を黒見に向けた。
「言ってみろ」
「ありがとうございます。私が考えているのは若い世代に向けたイベントです」
言った途端に宇津木がバカにしたように口を挟む。