俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
「イベント自体は古い手法だが、高校生をターゲットにした基礎作りというコンセプトは新しい。興味深いな」

(本当に?)

喜びが顔に出てしまう。

「宮内、具体的なイベント内容まで考えているのか?」

「はい。ファイナンシャルプランナーによる無料の相談会です。それだと集客が薄いと思いますのでライブやグルメなどをつけたいと思っています。ですが私はマーケターですので、イベント企画は専門の社員の意見を聞かなければなりません」

「お前が主導する気はないということか?」

前の会社でマーケターの業務は提案までとされていた。イベントをするとなった時の企画は企画部や事業部の社員、外部のイベントプランナーが中心となって行っていたのだが、ここでは違うのだろうか。

梨乃が戸惑っていると黒見の眉間に微かに皺が寄った。

残念そうな顔に見えたので慌てて否定する。

「いえ、私に任せていただけるなら喜んで指揮を執らせていただきます」

「やってみろ。長期戦略、大いに結構だ。予算はいくらでも組んでやる」

「あ、ありがとうございます!」

資料も用意していない中でのゲリラ的なプレゼンなのに、黒見はこの場で承認してくれた。

自分が言い出したことではあるが、彼の決断力には驚かされる。

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