俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
スケジュールに一部無理があると他部署の社員に指摘されて焦ったが、美波が素早く修正案を出してくれた。
「お礼なんていらないよ。それより」
美波の目が弓なりになり、ふたりきりなのに声を落として聞かれる。
「黒見CEOの執務室に二回も呼ばれたんだって?」
「なんで知ってるの!?」
「もちろん市原さん情報だよ」
(また?)
財務部の社員だということ以外、謎のままである。
何者だろうと気になり、勝手なイメージ画を脳内で作ってしまった。
ややぽっちゃりとしたパーマヘアの小柄な中年女性が、仕事のふりをしてドアの隙間から覗いている。
(ゴシップ好きなのかな。噂にされると困るんだけど)
そう思いつつも、なにかを期待している様子の美波に事情を話す。
「呼ばれたけど、正当な理由があってのことだよ。先週のは新プロジェクトの方向性を決めるためのランチミーティングで、怪しまれるようなことはなにもないから」
嘘ではないが、キックボクシングの流れから抱きしめられるような格好になったのは話せない。
攻撃していいのなら勝てると思ったのは間違いだった。
右ストレートからの蹴りをしっかりガードされた上に足払いを食らい、完敗した。
転びそうになった梨乃を引き寄せる力強い腕に、厚みのある胸板。筋肉の逞しさにときめいてしまったのは誰にも言えない。
「お礼なんていらないよ。それより」
美波の目が弓なりになり、ふたりきりなのに声を落として聞かれる。
「黒見CEOの執務室に二回も呼ばれたんだって?」
「なんで知ってるの!?」
「もちろん市原さん情報だよ」
(また?)
財務部の社員だということ以外、謎のままである。
何者だろうと気になり、勝手なイメージ画を脳内で作ってしまった。
ややぽっちゃりとしたパーマヘアの小柄な中年女性が、仕事のふりをしてドアの隙間から覗いている。
(ゴシップ好きなのかな。噂にされると困るんだけど)
そう思いつつも、なにかを期待している様子の美波に事情を話す。
「呼ばれたけど、正当な理由があってのことだよ。先週のは新プロジェクトの方向性を決めるためのランチミーティングで、怪しまれるようなことはなにもないから」
嘘ではないが、キックボクシングの流れから抱きしめられるような格好になったのは話せない。
攻撃していいのなら勝てると思ったのは間違いだった。
右ストレートからの蹴りをしっかりガードされた上に足払いを食らい、完敗した。
転びそうになった梨乃を引き寄せる力強い腕に、厚みのある胸板。筋肉の逞しさにときめいてしまったのは誰にも言えない。