俺様CEOは激愛の手を緩めない~人生どん底のはずが執着愛で囲い娶られました~
他はなんでも飲めると言ったが詳しくないので、ワインの種類は黒見に選んでもらう。料理もお任せするとコースメニューを注文してくれた。

少しして五種類のアミューズとシャンパンが運ばれてきた。

クリスマスカラーの野菜がベルやサンタの帽子型にカットされて可愛らしく、思わず笑みが漏れる。

「忘れていたくらいなのに、思いがけずクリスマス気分を味わえて嬉しいです」

「それならよかったが、俺は妙な気分だ。いつもと料理の雰囲気がかなり違う」

いつもの料理は知らないが、黒見が戸惑うのもわかる気がする。

彼の支配者のような雰囲気にベルやサンタは似合わない。

ついサンタコスプレしている黒見を想像して吹き出しそうになり、咳払いをしてごまかした。

「乾杯」

シャンパングラスを軽く合わせてから口にし、目を丸くした。

「うまいだろ?」

「はい。すごく」

まろやかで芳醇なのにスッと喉を通っていく。

行ったことはないがヨーロッパの海沿いのブドウ畑が見えた気がした。

「この店はいいワインを揃えている」

だから専用部屋まで借りているといった口振りに聞こえ、かなりのワイン好きなのかもしれない。

食べるのがもったいないと思いつつも、可愛らしいアミューズを口に入れてまた驚いた。

(おいしすぎる。なにこれ。本当に地球の料理?)

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