君と青空
入れ替わって、私が左、花凪が右。
「「先生、いいですよ〜。」」
「おーけー!…うん?……………うーん…。」
こっそり後ろを見てみると、二見先生は腕を組んで深く悩んでいる。
でも、すぐにパッと目を見開かせ、
「左が日夏で右が花凪!」
驚いた。
私たちは一卵性双生児で前から見ても見分けにくいのに、後ろから見たらお母さんでも見分けるのが難しいのに、二見先生はわかった。
小学校からの同級生、小学校の先生にはもちろん、幼稚園からの同級生からも見分けられないのに、二見先生はわかった。
私たちの、いや、私の存在を肯定してもらえた、認めてもらえた気がした。
だから、すごい嬉しかった。
この頃は嫌な事ばかりで、でも誰かには意地でも言いたくなくて、そんな複雑な気持ちでいた。
でも、この事が、こんな小さな出来事が、この時の私にとっての光になった。
二見先生のために頑張らなきゃ、と思った。