君と青空




クロの散歩に行く。

私の大好きな森の方面に行く。

その森で青空が綺麗に見れるから、「青空の森」と勝手に命名した。


今日から、普通授業が始まる。

28日に始業式、29日に実力テストをやって、今日から普通授業が始まる。


逃げれない。

“今”からは。

今日は音楽がある。

私は音楽係で挨拶などをしなくてはならない。

仕事はそんな大したものではないけれど。

逃げてはいけない。

嫌なことからも。

もうそんな事わかってるだろう、私。


でも、でも。

9月1日が始まる、ということが“夏休みの終わり”という嫌すぎる現実を突きつける。

もうすでに“夏休みは終わっていた”のに、8月28日に“終わっていた”のに、それが他人事のように感じていた。

でも、9月1日になると何故かその現実が自分事だとようやく理解できる。


「花凪、学校行かずにずっと森にいようよ。」

自分事だと理解できてその現実がどれほど私にとって辛いものなのか理解できて、私は花凪に言う。

「無理に決まってるだろう?かーちゃんにぶちのめされるよ。」

「でも、…無理だ。私行きたくない。普通授業の始まりだよ、実力テストとかはまだマシだったけど…。」

「そんな弱音吐くなよ〜?てめえアネキだろう?あと、昨日も一昨日も自主勉やってなかったやん。日夏さ、自主勉たくさんやることしか取り柄無いんだし、お前もそう思うだろう?」

「まぁ、そうだね。…でも、花凪は当たり前かの如く私と同じように自主勉強やってなかったじゃん。」

「…やかましいわい。どーせ、お前実力終わったから気ぃ抜いてるんやろ。どうせ取れないよ450点なんか。今までどれだけ頑張っても取れてなかったやん。あと、センコウどもも『日夏、最近自主勉強頑張ってて草』、『450取れるわけないのにね、夢描くなよ笑』なんて思ってるって、お前もそうわかっているだろう?」

花凪がニヤニヤしながら私の痛いとこをつく。

図星すぎて言い返すことができない。

「…ともかく私は学校に行きたくない。逃げちゃダメなのわかってるけど、嫌なのみんな一緒だってわかってるけど行きたない。」

「ほほーん?日夏!お前、昨日かーちゃんにしばかれたの覚えてないんか?本で殴られまくってたやん???」

「どーせ、お前音楽が嫌なんだろう?私みたいにサボっちゃえばいいんだよ、サボっちゃえば!」

「そうゆうわけにはいかないんだよ。」











「ははーん。さてはお前、二見ンによく見られたいんか〜?いや、絶対そうだろ。二見空太(ふたみそらた)先生に!!」



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