君と青空
チョコチップスナックパンを一本食べる。
チョコの甘みがさっきから続いている酷い頭痛を少し緩和する。
カロリーはひとつ76キロカロリー。
ちょっと多い…かな。
私はクロに餌を与え、ケージの中の水を変える。
私は階段を駆け上がる。
歯磨きを入念にして口臭という下劣なものが出てこないようにする。
いつもは7時10分に家を出る。
家から中学校までの6キロの道のりを自転車で行くには、“アイツら”に会わずに行くにはそれくらいに出発しなきゃいけないから。
でも、今日は祖父に車で送ってもらう。
だから今日はいつもより遅く、7時30分に出て行く。
でももう7時25分。
地獄、地獄が始まる。
二見先生に会えるから、二見先生に会いたいからって昔は頑張ってたけど、もう、頑張りたくない。
でも、私は、悪すぎる効率で狂ったように勉強することしか、嫌なことも気にしないように平気な素ぶりをすることしか取り柄がないから、頑張らないと。
でも私はいつのまにかベランダに出て、お母さんたちの声を聞かないように耳を塞ぐ。
「おい、何やっとるんやッ!!!早くしろッ!!!」
祖父の怒号が外から聞こえる。
「おい、日夏ッ!!!早くしてッ!!私にまでメーワクかけんなッ!!!!!」
花凪の声が近付いてくる。
ガラガラガラ
「おいッ死ね死ね死ね死ねっ!!!早くしろよッ!!!!かーちゃんたちキレてんだよッ!!!」
花凪が私の胸ぐらを掴んで、花凪の教科書が沢山入ったリュックサックを私に思いっきりぶつけられる。
「早くしろ、早くしろ。」
私は急いでリュックサックを背負い、クシと鏡とハンカチを入れて家の外に出る。
その時一瞬、痣だらけで倒れているおばあちゃんと、その近くにいるのに何もしていないクロを抱えたお母さんが見えたような気がした。