社内では秘密ですけど、旦那様の溺愛が止まりません!
食後、二人でお茶を飲んでいると亮くんはぽつりと言い始めた。
「もしさ、俺が“稲木”に戻ったら……どう思う?」
「え?」
それはずっと先の話だったはず。でも今彼が話しているのはそんな未来の話ではないのがわかる。
「もう、“浅賀”じゃいられないかもしれない。でも、稲木に戻れば今みたいに一緒に働くこともできなくなるかも」
その言葉にカップを見つめたまま、ゆっくりと息を吐いた。
「この前も話したけど、亮くんが亮くんなら、どんな名前でもいいよ」
「……」
「私が好きなのは、“稲木”でも“浅賀”でもなくて“亮くん”だから」
その言葉に、彼は小さく笑った。
「お前、ずるいな。そんなこと言われたら、どんな世界でも生きられそうな気がする」
「じゃあ、どんな世界でも隣にいるね」
そういうと彼はそっと私に口付けしてくる。そして耳元で「俺も絶対に小春の隣にいるから」と言うとキスが首元の降りてくる。ソファと言う狭いスペースで密着すると彼の息遣いも体温も全て愛おしい。私も背中に手を回すとぎゅっと抱きつく。
「離さないで」と小さく声を出すと彼のキスは激しくなる。私たちしかいないこの部屋で本当の自分たちを曝け出す大切な時間。彼は少し荒々しく私の体に触れる。急ぐように服の中に手を入れ、直接肌をなぞる。その感触に私は身を捩る。彼はあっという間に服を脱ぎ去ると私に覆い被さってきた。
「小春、愛してる」
なんだか切ない声が私の胸の奥に響いてくる。彼も今必死に何かと戦っているのだろう。
「私も、私も愛してる」
そう伝えると彼は私に精一杯の愛情を向けてくれた。
「もしさ、俺が“稲木”に戻ったら……どう思う?」
「え?」
それはずっと先の話だったはず。でも今彼が話しているのはそんな未来の話ではないのがわかる。
「もう、“浅賀”じゃいられないかもしれない。でも、稲木に戻れば今みたいに一緒に働くこともできなくなるかも」
その言葉にカップを見つめたまま、ゆっくりと息を吐いた。
「この前も話したけど、亮くんが亮くんなら、どんな名前でもいいよ」
「……」
「私が好きなのは、“稲木”でも“浅賀”でもなくて“亮くん”だから」
その言葉に、彼は小さく笑った。
「お前、ずるいな。そんなこと言われたら、どんな世界でも生きられそうな気がする」
「じゃあ、どんな世界でも隣にいるね」
そういうと彼はそっと私に口付けしてくる。そして耳元で「俺も絶対に小春の隣にいるから」と言うとキスが首元の降りてくる。ソファと言う狭いスペースで密着すると彼の息遣いも体温も全て愛おしい。私も背中に手を回すとぎゅっと抱きつく。
「離さないで」と小さく声を出すと彼のキスは激しくなる。私たちしかいないこの部屋で本当の自分たちを曝け出す大切な時間。彼は少し荒々しく私の体に触れる。急ぐように服の中に手を入れ、直接肌をなぞる。その感触に私は身を捩る。彼はあっという間に服を脱ぎ去ると私に覆い被さってきた。
「小春、愛してる」
なんだか切ない声が私の胸の奥に響いてくる。彼も今必死に何かと戦っているのだろう。
「私も、私も愛してる」
そう伝えると彼は私に精一杯の愛情を向けてくれた。