社内では秘密ですけど、旦那様の溺愛が止まりません!
***
今朝起きると亮くんの姿はすでになかった。こんなこと初めてで驚いた。
スマホで連絡するが既読もつかず、何が起こったのかと不安になる。
出勤するが、開発課に亮くんの姿は見当たらない。けれど、始業時間ギリギリになり、亮くんはフロアに姿を現したのを見てホッとした。
彼を横目に見ると、どこかいつもよりスッキリとしたように見えた。するとスマホにメッセージが届いた。
【おはよ。朝、何も言わずに出てごめん。夜、ゆっくり話をさせて】
それを読み、思わず彼を見ると、彼もこちらを見ていた。一瞬目が合うと少しだけ笑っていたが、すぐにパソコンに視線が戻ってしまった。でもその一瞬の笑顔に、何かが吹っ切れたような久しぶりに見る笑顔で私も嬉しくなってしまった。
いつも耳に入ってくる噂が気になって仕方なかったが、なぜか亮くんの笑顔を見たら自然と気にならなくなった。
私はいつも通り家に帰るが亮くんはまだ帰っていない。久しぶりに亮くんの好きな和風ハンバーグとポトフを作り帰宅を待つ。
21時を過ぎた頃、玄関のドアの開く音が聞こえた。玄関まで迎えに出るとここ最近で見た中で1番いい顔になっていた。
「亮くん、おかえり」
「ただいま」
リビングに入ると、食事の前に少し話したいと言われソファに座る。温かいお茶を亮くんの前に差し出すと、一口飲んでから少し息を吐く。
「父に……社長に呼ばれたんだ」
「え?」
「昨日の夜メッセージが届いたけど、小春にこれ以上心配かけたくなくて言えなかった」
まさか社長に呼ばれていたなんて。でも遅かれ早かれ呼び出されていたと思うと、このタイミングだったのもどこか納得してしまう。
今朝起きると亮くんの姿はすでになかった。こんなこと初めてで驚いた。
スマホで連絡するが既読もつかず、何が起こったのかと不安になる。
出勤するが、開発課に亮くんの姿は見当たらない。けれど、始業時間ギリギリになり、亮くんはフロアに姿を現したのを見てホッとした。
彼を横目に見ると、どこかいつもよりスッキリとしたように見えた。するとスマホにメッセージが届いた。
【おはよ。朝、何も言わずに出てごめん。夜、ゆっくり話をさせて】
それを読み、思わず彼を見ると、彼もこちらを見ていた。一瞬目が合うと少しだけ笑っていたが、すぐにパソコンに視線が戻ってしまった。でもその一瞬の笑顔に、何かが吹っ切れたような久しぶりに見る笑顔で私も嬉しくなってしまった。
いつも耳に入ってくる噂が気になって仕方なかったが、なぜか亮くんの笑顔を見たら自然と気にならなくなった。
私はいつも通り家に帰るが亮くんはまだ帰っていない。久しぶりに亮くんの好きな和風ハンバーグとポトフを作り帰宅を待つ。
21時を過ぎた頃、玄関のドアの開く音が聞こえた。玄関まで迎えに出るとここ最近で見た中で1番いい顔になっていた。
「亮くん、おかえり」
「ただいま」
リビングに入ると、食事の前に少し話したいと言われソファに座る。温かいお茶を亮くんの前に差し出すと、一口飲んでから少し息を吐く。
「父に……社長に呼ばれたんだ」
「え?」
「昨日の夜メッセージが届いたけど、小春にこれ以上心配かけたくなくて言えなかった」
まさか社長に呼ばれていたなんて。でも遅かれ早かれ呼び出されていたと思うと、このタイミングだったのもどこか納得してしまう。