社内では秘密ですけど、旦那様の溺愛が止まりません!
その直後、タイミングを見計らったようにスマホの画面が光る。ふと視線を落とすと亮くんからだった。
【駅前で待ってる】
絶対に今のやり取りを遠くから見てた!とわかる絶妙なタイミング過ぎて少しだけ笑ってしまう。最近の亮くんは少し狭量だと思う。
【近すぎる! また噂が立つからダメ】
私のその返信を見て既読はつくが拗ねたのか返信は来ない。
【今日はオムライスにするからもう帰るよ〜】
そうメッセージを送ると彼も机を片付けているのが見えた。一緒の電車に乗ろうとしているのだろう。私はカバンを持つとオフィスを出る。きっと彼も程なくして追いかけるように出てくるだろう。そう思うと無性に愛おしい。
【気をつけて帰って。遠くから見てるから】
そんな返信にプッと笑ってしまう。きっと振り返れば確認できるくらいのところにいるはずなのに、遠くからだなんて。
でもそんな彼が本当に好き。
会社を出たところでふと空を見上げた。そこには稲木ホールディングスのビルが屋上が見えないくらいの高さにそびえ立っている。この会社をいずれ彼が背負わなければならないのだと思うと背筋が冷える。
「頑張ってね、亮くん」
誰にも聞こえない声で呟くと駅へと家路を急いだ。
噂なんてもうどうでもいい。だって私の世界の中心はあの人なんだから……。
【駅前で待ってる】
絶対に今のやり取りを遠くから見てた!とわかる絶妙なタイミング過ぎて少しだけ笑ってしまう。最近の亮くんは少し狭量だと思う。
【近すぎる! また噂が立つからダメ】
私のその返信を見て既読はつくが拗ねたのか返信は来ない。
【今日はオムライスにするからもう帰るよ〜】
そうメッセージを送ると彼も机を片付けているのが見えた。一緒の電車に乗ろうとしているのだろう。私はカバンを持つとオフィスを出る。きっと彼も程なくして追いかけるように出てくるだろう。そう思うと無性に愛おしい。
【気をつけて帰って。遠くから見てるから】
そんな返信にプッと笑ってしまう。きっと振り返れば確認できるくらいのところにいるはずなのに、遠くからだなんて。
でもそんな彼が本当に好き。
会社を出たところでふと空を見上げた。そこには稲木ホールディングスのビルが屋上が見えないくらいの高さにそびえ立っている。この会社をいずれ彼が背負わなければならないのだと思うと背筋が冷える。
「頑張ってね、亮くん」
誰にも聞こえない声で呟くと駅へと家路を急いだ。
噂なんてもうどうでもいい。だって私の世界の中心はあの人なんだから……。