王子は完璧少女に甘すぎる
インターホンがなり、扉を開けると・・・・・・。

「っ・・・・・・」

羅翔がいた。

それがわかった瞬間、扉を閉めようとした。

でも、私より25cmは余裕で超える身長の羅翔は体格差ですぐに扉を開けられた。

「莉緒」

羅翔の低い声で呼ばれ、思わず手の力を引っ込めた。

ああ、やっぱり羅翔のこと好きなんだ・・・・・・。

「・・・・・・な、に・・・・・・?」

自分でもわかるほど震えている声。

「俺は何かしたか?」

いつもの無表情じゃなく、目尻が少し下がった悲しげな顔。

やめてよ・・・・・・。

そんな羅翔の顔を見るだけで視界が滲む。

すると、何処からか足音が聞こえ羅翔に押されながら寮室に入った。

勿論羅翔も。

「・・・・・・ここから出てよ・・・・・・」

嫌だ・・・・・・出て行かないで欲しい・・・・・・。

悲しい思いするまでくらい一秒でも長く一緒にいたい・・・・・・。

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