王子は完璧少女に甘すぎる
・・・・・気、使ってるのか・・・・・?

「・・・・・入るか?」

俺はもう何が何だか分からなくなってきた。

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・・・」

そして、小沢を傘に入れて校門へ歩いた。

「・・・・・家、どっちだ」

「あ、校門をでて、駅と反対側に行って、小さな公園の右側を通って少し直進したところの家です・・・・・」

俺の家と逆方向か・・・・・。

俺はそれでも一瞬の迷いもなく小沢を送ることをやめなかった。

っ・・・・・・。

雨音よりも、車の音よりも、俺らの足音よりも、俺の心音が脳に響いていた。

なんでだ・・・・・・?

・・・・・・わかってる・・・・。

っぁ・・・・・。

小沢と目が合い、俺は首から耳まで熱が伝わっていくのが分かった。

俺は耐え切れず、逃げ出した。

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