王子は完璧少女に甘すぎる
その瞬間、鷲はあたしを正面から抱きしめた。

「ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・紫音って存在で・・・・・・ずっと救われてたっ・・・・・・」

「・・・・・・」

強く、強く。

苦しいくらいにまで抱きしめてくる鷲をあたしは目一杯抱きしめ返した。

鷲が。

いつも落ち着いてて、クールな鷲が。

こんなにも感情むき出して話してくれることに嬉しさを感じてる自分がいた。

あたし、鷲のこと・・・・・・救えてたんだ・・・・・・。

鷲に助けられるだけじゃなくって、助けれてたんだ・・・・・・。

・・・・・・。

どうしよう・・・・・・。

この状況のままもう動きたくない・・・・・・。

最初は鷲のこと説得・・・・・・というか慰め?みたいな感じでいただけだったけど・・・・・・。

あたし、鷲のこと好きだ・・・・・・。

鷲が苦しかったらなんかあたしも苦しくなる・・・・・・。

「元気、出た?」

あたしが聞くと、鷲はあたしから離れながら言った。

「ああ。ありがとな。紫音」

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