王子は完璧少女に甘すぎる
次の日。

一限目が始まる前に私が一階のロッカーに一人で荷物を取りに行ったときのこと。

「え・・・・・・なんで・・・・・・」

そんな声がし、振り向くと・・・・・・。

「蔵四季、ちゃん?」

羅翔とキスしかけた子、蔵四季叶海ちゃんがいた。

「なんで、なんで・・・・・・閉じ込めたのにっ・・・・・・」

そう言いながら蔵四季ちゃんは私を睨んだ。

っ・・・・・・。

少し、それに怯えたけれど怯んじゃ駄目、と自分を奮い立たせた。

「なんであんたがここにいるの!この時間に!あんたの場所がわかんなくって羅翔くんがあたしと付き合って!あんたの悲しむ顔楽しみにしてたのに!」

・・・・・・すごい自分の計画言ってるけど大丈夫なのかな?

でも・・・・・・。

「蔵四季ちゃんがどれだけ羅翔のこと、好きだったか分かるよ」

「は?」

私がそう言うと、蔵四季ちゃんは私をさっき以上に睨みつけた。

「だって、退学処分になるかもしれないのに、私を体育倉庫に閉じ込めたりさ。羅翔がどれだけ好きだったのかって」

「ぇっ・・・・・・」

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