王子は完璧少女に甘すぎる
鷲が小さな声でそう言った。

「っ・・・・・・!!!今それ言う!?」

「っ・・・・・・ふっ・・・・・・」

あたしが半分泣き目で言うと鷲は笑い始めた。

「お前がっ・・・・・・見るってっ・・・・・・!」

「あーもううっさいなぁ!」

腕を組んで鷲から顔をそらした。

「悪いっ・・・・・・」

まだ笑ってるし!

「もうっ・・・・・・」

そう言いながらあたしは腕を組んだ。

「悪い」

数秒前まで笑っていた鷲があたしの背中に手を回してあたしの頬を空いている右手で掴んだ。

「え・・・・・・?」

あたしがそんな声を出した瞬間、鷲の閉じた目があたしの目と距離3cmほどの近さにまで来ていた。

鷲にキスをされた。

「っ・・・・・・!?」

あたしはすっと離れた鷲の顔を見た。

鷲はふっと笑ってあたしを撫でた。

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