王子は完璧少女に甘すぎる

嬉しいことと嫌なこと

「・・・・・・」

あげたいなあ・・・・・・。

長い足を延ばして机に伏せている羅翔を見ながらそう思った。

実際、今羅翔に上げるためのチョコ持ってるし・・・・・・。

でも、なんだか恥ずかしい・・・・・・。

「あげなよ~」

紫音が私の頬をつつきながら、羅翔たちには聞こえないような小さな声で言った。

「でも・・・・・・」

「じゃあさ・・・・・・」

紫音は、羅翔たちが教室から出た隙に、羅翔の机にチョコの紙袋をかけとけば良いと言った。

そして、私は丁度羅翔、凛空、鷲が霧寺先生に呼ばれて教室から出た。

私は、羅翔の机に自分の名前を書いたチョコの紙袋を提げた。

何を言われるんだろう・・・・・・。

そう気になって、羅翔の机をちらちら見た。

「莉緒~気になるんだったらあたしたちはずっと話してたみたいな感じにしない?」

えっと、つまり・・・・・・私たちがかけたわけではないって雰囲気にするってことかな?

「ねえ、最近莉音と愛乃の感じどう?」

紫音が自然に話し始めた。

「莉音は、愛乃ちゃんの話をし始めたら顔真っ赤にしてるからデレデレだよ」

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