セレナーデ

や、だから無理だって。

ずるずると元の位置に戻される。弄ぶように胸を掬われ、くるくると肌をなぞられた。

「……散歩は?」
「予定変更して、ウーバーしよ。朔子、歩けないでしょ」
「いやでも、んっ」
「うん?」

突き上げられて、何も話せないわたしを見て満足そうにしている。悪趣味だ。

「あ」

良いことを思いついた、という顔をしている。
こういう時は大抵、悪いことだ。

「じゃあさ、ウーバーくるまでしよう? ね」

ほら、悪いことだった。

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