セレナーデ
まとめられた資料を自分の部屋に戻し、流石に少し整理をした。一緒に暮らし始めた当初は結構ちゃんとしていたけれど、最近は全然。
仕事で詰まると、他のことが何も出来なくなる。
掃除も洗濯も炊事も。
今回は過去最高の荒れ模様だったと思う。
一望だって疲れてるのに、何も言わずに全部やってくれて。
「朔子、今日休み?」
半端に開いた扉の向こうから、一望が尋ねてくる。
「うん」
「昼どっかで食べようよ。軽く散歩してさ」
相変わらず散歩が好きだ。
断る理由が無くて、即答出来ずにいた。
「休みなら仕事は無しだよ」