敏腕エリート部長は3年越しの恋慕を滾らせる
「あら、今日もハイブランドのスーツ?」
「っ……」
「主任になると、高給取りになるのかしら……?」
「彼と別れたから、自由になるお金がたくさんできただけですっ」
「ふぅ~ん」
千尋のマンションに住むようになって半月が経ち、セレブマンションでの生活もだいぶ慣れて来た。
同じ業務部の先輩である望月 愛華が、毎日のように美絃のファッションチェックをするようになり、内心ヒヤヒヤしながら仕事をしている。
とはいえ、服やパンプス以外は変わり映えなく、相変わらず地味子のまま。
だから、愛華のようにブランドものに詳しくなければ、目につくこともないだろう。
(ホントに、一言余分なんだよね……)
**
「わぁ! あっという間に直った!」
「そりゃあ、本職だからね」
「あっ……、失礼しました」
美絃の無邪気な態度に、クスっと笑うシステム部の小平 正巳(三十三歳・システムエンジニア)。
小一時間ほど前に美絃のパソコンがフリーズしてしまい、再起動してみたのだが、その後電源が入らなくなってしまったのだ。
今日中に提出しなければならない書類があるため、システム部に大至急で修理依頼をした。
「本当にありがとうございました」
「どう致しまして」
業務報告書を記入し終えた小平は、美絃の席から腰を上げる。
「あ、そうだ。伝え忘れるところだった」
「はい?」
小平は周りをチラッと確認し、美絃の顔に近づいて――。
「千尋からの伝言。お昼休みに電話するって」
「えっ?!」
「シッ、……じゃあ、伝えたからね?」
小平は美絃の肩をポンポンと叩き、部署へと戻って行った。
「っ……」
「主任になると、高給取りになるのかしら……?」
「彼と別れたから、自由になるお金がたくさんできただけですっ」
「ふぅ~ん」
千尋のマンションに住むようになって半月が経ち、セレブマンションでの生活もだいぶ慣れて来た。
同じ業務部の先輩である望月 愛華が、毎日のように美絃のファッションチェックをするようになり、内心ヒヤヒヤしながら仕事をしている。
とはいえ、服やパンプス以外は変わり映えなく、相変わらず地味子のまま。
だから、愛華のようにブランドものに詳しくなければ、目につくこともないだろう。
(ホントに、一言余分なんだよね……)
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「わぁ! あっという間に直った!」
「そりゃあ、本職だからね」
「あっ……、失礼しました」
美絃の無邪気な態度に、クスっと笑うシステム部の小平 正巳(三十三歳・システムエンジニア)。
小一時間ほど前に美絃のパソコンがフリーズしてしまい、再起動してみたのだが、その後電源が入らなくなってしまったのだ。
今日中に提出しなければならない書類があるため、システム部に大至急で修理依頼をした。
「本当にありがとうございました」
「どう致しまして」
業務報告書を記入し終えた小平は、美絃の席から腰を上げる。
「あ、そうだ。伝え忘れるところだった」
「はい?」
小平は周りをチラッと確認し、美絃の顔に近づいて――。
「千尋からの伝言。お昼休みに電話するって」
「えっ?!」
「シッ、……じゃあ、伝えたからね?」
小平は美絃の肩をポンポンと叩き、部署へと戻って行った。