敏腕エリート部長は3年越しの恋慕を滾らせる
営業部との会議に出るため、昼食から戻った千尋は、エレベーターで会議室のある階へと向かっていると。
社食があるフロアでエレベーターが止まり、部署へと戻る社員が次々と乗り込んで来た、その時。
視界の片隅に、美絃が元彼の田嶋の後について行く姿を見つけてしまった。
「あっ、すみません! 降ります!!」
千尋は嫌な予感がして、慌ててエレベーターを降りる。
そして、無我夢中に二人が歩いて行った方向へと急いだ。
そこは、非常階段の踊り場で、扉がストッパーで固定されているのもあって、会話が漏れ聞こえて来た。
「お前、彼氏できたか?」
「は?」
「何か、俺と付き合ってた時より、可愛くなったっつーか」
「何それ。……ってか、彼氏ができようが、関係ないじゃない。話ってそれだけ? もう仕事以外で話しかけないでくれる?」
「お前の荷物っ、……まだあるし」
元恋人同士で同棲していたのだから、当然荷物がどうのこうのという会話になるのは不思議ではないが、田嶋の美絃に対する口調と態度があからさまで、千尋は焦り出す。
田嶋が出張で不在の際に、美絃に残りの荷物を取りに行かせたが、もしかしたらまだ気持ちが整理できていないのかもしれない。
美絃との会話で、元彼の田嶋との関係性は、あまり褒められたものではないと知っている。
掃除洗濯などの家事を全て美絃がしていたようだし、それなのに、光熱水費や家賃に至るまで全て折半だったと聞いた。
折半なら、せめて掃除くらいはして当たり前なのに……。
会社でも家でも、美絃は周りの人間にいいように扱われ、それが普通だと思い込んでるというか、諦めている節がある。
千尋は、それらを全て変えたいと思っているのだ。
「必要なものは全部持ち出したから、残りは処分していいって伝えたよね?」
「……なぁ、俺らやり直さ「高岡さんっ、ちょっといいかな? 急ぎの用があるんだけど」」
田嶋にまだ未練があると踏んだ千尋は、よりを戻させないように美絃をその場から連れ去った。
社食があるフロアでエレベーターが止まり、部署へと戻る社員が次々と乗り込んで来た、その時。
視界の片隅に、美絃が元彼の田嶋の後について行く姿を見つけてしまった。
「あっ、すみません! 降ります!!」
千尋は嫌な予感がして、慌ててエレベーターを降りる。
そして、無我夢中に二人が歩いて行った方向へと急いだ。
そこは、非常階段の踊り場で、扉がストッパーで固定されているのもあって、会話が漏れ聞こえて来た。
「お前、彼氏できたか?」
「は?」
「何か、俺と付き合ってた時より、可愛くなったっつーか」
「何それ。……ってか、彼氏ができようが、関係ないじゃない。話ってそれだけ? もう仕事以外で話しかけないでくれる?」
「お前の荷物っ、……まだあるし」
元恋人同士で同棲していたのだから、当然荷物がどうのこうのという会話になるのは不思議ではないが、田嶋の美絃に対する口調と態度があからさまで、千尋は焦り出す。
田嶋が出張で不在の際に、美絃に残りの荷物を取りに行かせたが、もしかしたらまだ気持ちが整理できていないのかもしれない。
美絃との会話で、元彼の田嶋との関係性は、あまり褒められたものではないと知っている。
掃除洗濯などの家事を全て美絃がしていたようだし、それなのに、光熱水費や家賃に至るまで全て折半だったと聞いた。
折半なら、せめて掃除くらいはして当たり前なのに……。
会社でも家でも、美絃は周りの人間にいいように扱われ、それが普通だと思い込んでるというか、諦めている節がある。
千尋は、それらを全て変えたいと思っているのだ。
「必要なものは全部持ち出したから、残りは処分していいって伝えたよね?」
「……なぁ、俺らやり直さ「高岡さんっ、ちょっといいかな? 急ぎの用があるんだけど」」
田嶋にまだ未練があると踏んだ千尋は、よりを戻させないように美絃をその場から連れ去った。