敏腕エリート部長は3年越しの恋慕を滾らせる
「やっと見つけた」
「……千尋さん」
普段はワックスで軽く固められている髪が乱れていて、肩で息をするように浅い呼吸を繰り返す彼。
(もしかして、探してくれてたの……?)
「仁香さんは?」
「ん? あいつなら家に帰ったけど」
「……ここに住むんじゃないんですか?」
「は?」
「いえ、何でもありません。それでは……」
彼の前から立ち去ろうと会釈した、次の瞬間、がしっと腕を掴まれてしまった。
「どこへ行くつもりだ」
「どこでもいいじゃないですか」
「お前の家はここだろ」
「……」
「さっきのだが、……俺が悪かった」
「……」
「仁香に言われて、つい魔が差した」
「……どういう意味ですか?」
美絃は思わず顔を持ち上げた。
「仁香が、美絃の気持ちを知るいい機会だというから……つい」
「……?」
「嫉妬……、してくれたんだろう?」
「ッ?!」
「あいつはただの幼馴染だ。彼女に対して恋愛感情は一切ないし、彼女にはちゃんと婚約者がいる」
「え? でも、……今日専務と式の打ち合わせみたいなものを話してませんでしたか?」
「式? ……あぁそれは、仁香モデルのシリーズ化が発売されるんだが、その宣伝も兼ねてレセプションパーティーを開く予定だから」
「レセプションパーティー?」
「俺らに要らぬ噂が立っているのは知っていたが、まさか本当に美絃が信じるとはな」
「だって……」
「毎日一緒にいたのに、俺の愛情が足りなかったようだな」
「っ……」
「この涙の痕は……、俺を想ってくれていると思っていいんだよな?」
「……っっ」
千尋は美絃の頬に触れ、下顎をゆっくりと持ち上げる。
黒目がちな大きな瞳と視線が交わり、吸い込まれるように千尋が顔を近づけると、美絃の潤んだ瞳が閉じられた。
二人の唇がそっと重なる。
千尋は華奢な美絃の腰を優しく抱き寄せた。
「ま……てっ、……さすがにここでは……」
「じゃあ、ここじゃなかったらいいんだな?」
美絃は返答に困り、千尋の胸に顔を埋めた。
「……千尋さん」
普段はワックスで軽く固められている髪が乱れていて、肩で息をするように浅い呼吸を繰り返す彼。
(もしかして、探してくれてたの……?)
「仁香さんは?」
「ん? あいつなら家に帰ったけど」
「……ここに住むんじゃないんですか?」
「は?」
「いえ、何でもありません。それでは……」
彼の前から立ち去ろうと会釈した、次の瞬間、がしっと腕を掴まれてしまった。
「どこへ行くつもりだ」
「どこでもいいじゃないですか」
「お前の家はここだろ」
「……」
「さっきのだが、……俺が悪かった」
「……」
「仁香に言われて、つい魔が差した」
「……どういう意味ですか?」
美絃は思わず顔を持ち上げた。
「仁香が、美絃の気持ちを知るいい機会だというから……つい」
「……?」
「嫉妬……、してくれたんだろう?」
「ッ?!」
「あいつはただの幼馴染だ。彼女に対して恋愛感情は一切ないし、彼女にはちゃんと婚約者がいる」
「え? でも、……今日専務と式の打ち合わせみたいなものを話してませんでしたか?」
「式? ……あぁそれは、仁香モデルのシリーズ化が発売されるんだが、その宣伝も兼ねてレセプションパーティーを開く予定だから」
「レセプションパーティー?」
「俺らに要らぬ噂が立っているのは知っていたが、まさか本当に美絃が信じるとはな」
「だって……」
「毎日一緒にいたのに、俺の愛情が足りなかったようだな」
「っ……」
「この涙の痕は……、俺を想ってくれていると思っていいんだよな?」
「……っっ」
千尋は美絃の頬に触れ、下顎をゆっくりと持ち上げる。
黒目がちな大きな瞳と視線が交わり、吸い込まれるように千尋が顔を近づけると、美絃の潤んだ瞳が閉じられた。
二人の唇がそっと重なる。
千尋は華奢な美絃の腰を優しく抱き寄せた。
「ま……てっ、……さすがにここでは……」
「じゃあ、ここじゃなかったらいいんだな?」
美絃は返答に困り、千尋の胸に顔を埋めた。