この恋を実らせるために
受け入れてくれたとわかった途端、唇を奪い、抱きしめていた。
抱きしめた時、俺の腕の中から聞こえた知春からの告白を俺は聞き逃さなかった。
思いを通じ合わせたことで欲が出る。
ホテルの部屋に場所を移したら、俺は箍が外れてしまった。
知春を横抱きにしてベッドまで運び、キスの雨を降らす。知春も俺の首に手を回し、キスに応えてくれた。
もう絶対に離さない。
気がつけばカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
薄っすらと目を開けると目の前に知春いる。おでこにそっと唇を寄せると知春が目を開けた。
「ごめん。起こしたかな」
「ん、ん~~」
知春はまだ寝ぼけているのかボーっとしていて状況がわかっていない様子だ。
本当にかわいい。おでこだけでは足らなくなり、頬や首筋、唇にもキスをする。
目覚めた知春がハッと起き上がる。
「おはよう」
「お、おはようございます」
「いい眺めすぎてまた襲いたくなるな〜」
慌てて布団で胸元を隠す知春がかわいすぎて抱きつこうとすると、知春の手が伸びてきて制された。
「や、三枝さん。ダメです」
「達也、だよ。俺の名前、昨夜教えたでしょう」
「達也さん、朝からはダメです」
「じゃあ、また夜にね」
軽いキスをしてベッドから出た。