幼なじみは狐の子。5〜親衛隊と恋〜
6メイクフェスティバル
朝。
「遅い。恋。」
狐の恋を抱いた家族写真が飾ってある玄関。
玄関ホールに空のケージが置いてある。
パジャマ姿で出てきた恋はあくびをした。
制服を着て鞄を持った宗介はそんな恋を睨んだ。
「今日は僕は学校に用事があるって言ったのに、忘れたね。まだ顔も洗ってないし。制服は?。鞄は?。今日の支度は済んでるんだろうね?」
「まだ……」
「お前のせいで遅刻するのはうんざり。悪いけど、今日は僕用事があるから先行くわ。抜けられない図書委員の朝のチェックがあるんだ。お前も早く着替えて顔洗って、言っとくけど少しは何か食べてから登校しなね。……じゃあおばさん、行ってきます。」
宗介が居なくなった後、恋は猛ダッシュっで洗顔を済ませ、着替えて支度をしてキッチンに準備してあった卵とハムのホットサンドをかじりながら学校への道を歩いた。