訳ありイケメンは棘持つ花に魅入られる
要さんと出会って以降、私の状況は驚くべき速さで変化を続けてきた。
そしてつい1ヶ月前、私は売れっ子小説家『花山粧』の妻――葉山亜湖になった。
結婚したとはいえ、これから先、待ち受ける苦難も多々あるだろう。
顔出しを果たした要さんに言い寄る女性はきっと多くいるし、周囲から私が何か言われることもあるに違いない。
でも大丈夫。
私は決して潰れない。
心の中がモヤモヤした時には、相棒の『グチグチノート』がある。
それに外面を作るのは得意だ。
万人に好感を持たれる、売れっ子小説家の妻の仮面だって私ならきっと作り上げられる。
でも要さんの前でだけは素顔の私でいさせて欲しい。
要さんがありのままの私を包み込んでくれるなら、どんな時でも私は頑張れるから。
頬を上気させた私は、そんな想いで目の前の愛しい人を見つめ、今にも溶けてしまいそうな甘い熱に身を委ねた――。
~END~
そしてつい1ヶ月前、私は売れっ子小説家『花山粧』の妻――葉山亜湖になった。
結婚したとはいえ、これから先、待ち受ける苦難も多々あるだろう。
顔出しを果たした要さんに言い寄る女性はきっと多くいるし、周囲から私が何か言われることもあるに違いない。
でも大丈夫。
私は決して潰れない。
心の中がモヤモヤした時には、相棒の『グチグチノート』がある。
それに外面を作るのは得意だ。
万人に好感を持たれる、売れっ子小説家の妻の仮面だって私ならきっと作り上げられる。
でも要さんの前でだけは素顔の私でいさせて欲しい。
要さんがありのままの私を包み込んでくれるなら、どんな時でも私は頑張れるから。
頬を上気させた私は、そんな想いで目の前の愛しい人を見つめ、今にも溶けてしまいそうな甘い熱に身を委ねた――。
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