妻、猫になり逃走中! 至急確保し溺愛せよ!
私は夫婦になったら、彼と薔薇風呂に入るのを夢見ていた。

「にゃ、にゃーん? (薔薇の花びらを、浮かせてはどうかしら?)」

「随分、元気になったな。そんなに僕とお風呂に入りたかった? じゃあ、真っ赤な薔薇の花びらを浮かせて薔薇風呂にして一緒に入ろうか?」

「にゃー! にゃん!(きゃー! 猫語解読されちゃった!)」

言葉は通じていないのに、通じ合っているようなくすぐったい時間が流れる。
私が想像していたキルステンとのハネムーンタイムがそこにあった。

扉をノックする音と共に美しい金髪を靡かせた美女が入ってくる。

聖女アルマだ。

「約束はしてないぞ」

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