乙女ゲームのメインヒーロー、なぜかヒロインから溺愛周回攻略されてます
「えっええええ? ゲームだったんじゃないんですか!? ここ現実なんですか? ゲームじゃなくて!? ゲームだから生き残れてたんだと思って……えっ? どういうこと? 本当だったの?」
取り乱して叫ぶのに、つい笑ってしまう。
私が引き起こしてしまった事態なのに、彼女の反応が可愛くて笑いが止まらない。
「何で笑ってるんですか、私は真剣なのに!」
「ああ、すまないな。お前が可愛くて」
「へっ」
瞬間にカナエの顔が沸騰する。
「えっ? でも、だって、ミカが私を好きだっていうのは、ゲームの役割で」
「もうゲームじゃない」
「でも」
「カナエ、愛している。私の愛を受け取ってくれるだろうか?」
大昔に使った、プロポーズの言葉だ。カナエは息を飲んで、破顔した。
「……また乙女ゲームごっこですか?」
「いいや? 私は本気だ」
「へへ、嬉しいな……」
カナエが言いながら、私に抱き着いた。
そうして私は、同じ女性に二度も恋に落ち、とんでもない遠回りをして、彼女とやっと結ばれたのだ。
取り乱して叫ぶのに、つい笑ってしまう。
私が引き起こしてしまった事態なのに、彼女の反応が可愛くて笑いが止まらない。
「何で笑ってるんですか、私は真剣なのに!」
「ああ、すまないな。お前が可愛くて」
「へっ」
瞬間にカナエの顔が沸騰する。
「えっ? でも、だって、ミカが私を好きだっていうのは、ゲームの役割で」
「もうゲームじゃない」
「でも」
「カナエ、愛している。私の愛を受け取ってくれるだろうか?」
大昔に使った、プロポーズの言葉だ。カナエは息を飲んで、破顔した。
「……また乙女ゲームごっこですか?」
「いいや? 私は本気だ」
「へへ、嬉しいな……」
カナエが言いながら、私に抱き着いた。
そうして私は、同じ女性に二度も恋に落ち、とんでもない遠回りをして、彼女とやっと結ばれたのだ。