明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
「怖がらないで。大切にするから。」

「はい。」

ぎゅっと抱きしめられ、旦那様のしなやかな体が、私に触れる。

「そろそろ、上がろうか。」

「はい。」

私は絞った布で、旦那様の体を拭いて差し上げた。

そして脱衣所にあった浴衣を、旦那様に羽織らせた。

「手際がいいな。」

「これでも、働いていましたから。」

そして私達は、2階への階段を上がると、旦那様は私の部屋のドアを開けた。

「惇様?」

「電気は消していた方がいいだろう。」

そう言うと私を抱きかかえて、寝台の上に寝かせた。

「あの……」

「どうした?」

旦那様は、私の頬に口づけをした。

「不束者ですが、末永く宜しくお願いします。」

旦那様は、そう言った私の浴衣を剥がした。

「綺麗な体だ。」

恥ずかしい。見られているだけで、感じてくる。

「俺のモノにする。もう他の男に抱かれるなよ。」
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