明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
「ああ……いくっ……いっちゃう……」

「いってくれ。俺と一緒にいこう。」

旦那様は私の腰を、両手で固定した。

「ああんっ、ダメっ、惇様あ……」

「珠緒!」

「いくううっ、ああああ!」

その瞬間、私の体がビクンビクンと大きく震え、旦那様の火照りが私の体の中を覆った。

「綺麗だ。綺麗だったよ、珠緒。」

ぐったりと旦那様の体に倒れ込むと、彼は私の体を包み込んだ。

「あ……溢れちゃう……」

「いい。後でまた注いでやるから。」

その言葉を聞いて、私は胸の苦しみを抑えきれなかった。

勝手に涙が出て来る。

「どうした?愛し合った後に涙なんて、必要ないぞ。」

「愛し合ったなんて……私には不釣り合いです。」

そう言うと旦那様は、私をきつく抱きしめた。

「結婚していなくても、愛し合う事はできる。」

私の涙で旦那様の体が濡れた。

「俺はいつも、珠緒に癒されている。」

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