明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
「あのー、ややこができたということでいいんでしょうか。」

私は心配になって聞いてみた。

「ああ、たぶん2か月3か月待っても、月のモノは来んじゃよ。」

「ありがとうございます!」

私は頭を下げた。

「何かあったらまた来んしゃい。」

「はい!」

私は意気揚々と病院を後にした。

昼頃病院に行ったのに、気づけば夕方になっていた。

「すみません。遅くなりました。」

玄関のドアを開けると、旦那様と奥様が玄関先で慌てていた。

「珠緒、一人でどこに行ってたんだ!」

「そうよ!使用人もつけないで!」

私はふふと笑った。

「ちょっと病院に。」

「病院!」

その瞬間、旦那様は私を抱き寄せた。

「どうしたんだ。何かあったのか?」

その心配具合に、私の方が心配になるぐらいだった。

「君にまで何かあったら、俺は……俺はっ!」
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