明治、契約の夜に咲く恋─御曹司の溺れるほどの愛
「まあ、それはお世話になりました。」

私が頭を下げると、誠一と琴さんは見つめうようにしている。

これは。もしかして。

「誠一、琴さんの事が好きなの?」

「えっ!いや、これはっ!」

慌てる誠一も新鮮だった。

「いいじゃない。誠一だって、恋をしても。」

そう言うともう一度、琴さんと見つめ合う誠一だった。


その日の夜。

いつもよりも旦那様は、激しく私を抱いた。

「ああ……惇様、そこ、ダメ……」

旦那様が一突きをすると、私の体はビクンと跳ねた。

「はぁはぁ……」

だけど旦那様の熱が、果てを知らなかった。

「ああ、また……惇様が中に……」

「一時とはいえ、離れていたんだ。もう珠緒を放したくない。」

そう言って腰を激しく打ち付ける旦那様。

「珠緒、俺を感じてくれ。俺だけを……」

「感じています……あなただけが……私の……」

そう言うと旦那様は、私に口づけをした。
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