【マンガシナリオ】つづきは白衣を脱いでから～極上心臓外科医の独占欲を煽ったら溺愛されました～
３話 嘘だと言ってよセニョリータ
〇大学の構内 昼
講堂で友人の乃蒼と梨花挟まれて座っている愛未。
乃蒼「ねえ愛未ちゃん」「どうだった、セブ島⁉」
黒髪ボブで眼鏡の乃蒼は瞳をキラキラさせる。
梨花「わたしも聞きたい～」
茶髪ロングヘアですこし男っぽい性格の梨花も愛未に体を向ける。
愛未「き、きれいだったよ。海とか……」
言いにくそうに答える愛未。
愛未「はい、これ」
二人におみやげを手渡す。
乃蒼梨花「ありがとう～」
梨花「いいなぁ。海外旅行連れて行ってくれる年上社会人彼氏最高！」
愛未（その旅行代金、割り勘だったけどね）
笑顔を引きつらせる愛未。
梨花「ねえ愛未、侑也さんの同僚とか紹介してくれないかな」「ね、乃蒼も初彼氏欲しいよね」
乃蒼「う、うん」
頬を染めながら遠慮がちに頷く乃蒼。
二人を交互に見ながら頭を抱える愛未。
乃蒼「どうしたの、愛未ちゃん？」
梨花「どうした、愛未⁉」
愛未「（頭を抱えたまま）ごめん、ふたりとも～」
愛未モノローグ『これ以上黙っているわけにはいかない』『いつかはばれることだし……』『わたしは侑也と別れたことを二人に話した』
乃蒼梨花「えー⁉」
梨花「別れた⁉」
愛未「ちょっと、梨花」「声大きい！」
シーっと指を唇に押し当てる愛未。
梨花「しかも妻子持ちだったなんて」
愛未「正確には子供はまだ生まれる前だったんだけどね……」
ハハハと苦笑いする愛未。
梨花「そんなことどうでもいい！」「あの男、マジで許せない！ ボコボコにしてやる‼」
ワナワナと震える梨花。
オロオロする乃蒼。
愛未「ありがとう、梨花。乃蒼」「わたしのために怒ってくれて……それだけで救われる」
乃蒼「愛未ちゃん……」
瞳を潤ませる乃蒼。
梨花「でもさ！」
愛未「見抜けなかったわたしも悪いの」「奥さんからしたら私の方が悪なんだし、これ以上事を荒立てたくない……」
遠くを見つめる愛未。
梨花「愛未……」
悔しさをかみしめながら項垂れる梨花。
梨花「愛未ならすぐに次が見つかるよ」
そこへ教授が入ってくる。
椅子に座り直し前を向く三人。
愛未モノローグ『恋愛はもうこりごり』『浮かれ過ぎていたわたしに神様が『勉学に集中しろ』といっているのだろう』『帝東医大の看護学部三年』『十月から五か月間、怒涛の臨床実習が始まる』
〇大学病院内 スタッフステーション 朝
実習着（白衣）を着た愛未・梨花・乃蒼・その他同級生二人の五人はスタッフステーションの壁際に緊張した表情で並んで立っている。
向かいには実習指導者の看護師が厳しい顔で学生たちをじろりと見る。年齢は三十前後でベテラン感があるが性格がきつい印象。ひっつめ髪を低い位置でお団子にまとめている。
愛未モノローグ『ついに臨床実習が始まった』『ここは帝東大学病院の循環器病棟。心臓に病気がある患者さんが多く入院している』
梨花「帝東大学生五名。本日から実習に入らせていただきます」
全員「よろしくお願いします！」
一斉にお辞儀をする。
指導看護師「よろしくお願いします。患者様の人生の一場面に関わるという責任と敬意を持って臨んでください！」
厳しい表情のまま言い放つ。
全員が姿勢をぴんと伸ばす。
全員「はい！」
指導看護師「いまからこの病棟の説明をします」
指導看護師は説明を始める。
全員メモを取りながら真剣に聞く。
愛未モノローグ『大学で学んだ知識や技術を実際の患者さんで実践するというのは、学生といえ責任が伴う』
愛未（……緊張で眠れなかったな）
眠そうにあくびをかみしめる愛未。
愛未モノローグ『初日はオリエンテーション』『受け持ち患者の紹介』『ケアの見学』
愛未（とはいえ、この場にいるだけで緊張して吐きそう）
げっそりした表情の愛未。その隣で心配そうに見つめる乃蒼。
話を聞いていると三人の医者がスタッフステーションに入ってくる。
若い男性の医師は全員ワイシャツにネクタイ、スラックス。その上に白衣を羽織っている。髪も額を出すスタイル。
愛未（わ。お医者さんだ）（かっこいい……な）
その中の一人に目が釘付けになる愛未。
愛未（――瑛人さん⁉）
そこにいるのはセブ島で知り合った瑛人。
目を見張る愛未。
愛未（間違いない、瑛人さんだ）（うそでしょーどうしてこんなところにいるの⁉）
※セブ島での夜（瑛人が色っぽく迫ってくる）を思い浮かべる。
顔を赤らめる愛未。
愛未「乃蒼」「めがね貸して！」
愛未は乃蒼の眼鏡をはずして自分にかける。
乃蒼「（小声で）困るよ、愛未ちゃん」
指導看護師「そこ！」「なにしてるの？」
腰に手を当ててがみがみ言う指導看護師。
愛未乃蒼「すみません！」
なにごとかと愛未たちの方を見る瑛人。
とっさに下を向く愛未。
愛未（やばい！ こっち見た）（ていうか、瑛人さんお医者様だったの――⁉）
講堂で友人の乃蒼と梨花挟まれて座っている愛未。
乃蒼「ねえ愛未ちゃん」「どうだった、セブ島⁉」
黒髪ボブで眼鏡の乃蒼は瞳をキラキラさせる。
梨花「わたしも聞きたい～」
茶髪ロングヘアですこし男っぽい性格の梨花も愛未に体を向ける。
愛未「き、きれいだったよ。海とか……」
言いにくそうに答える愛未。
愛未「はい、これ」
二人におみやげを手渡す。
乃蒼梨花「ありがとう～」
梨花「いいなぁ。海外旅行連れて行ってくれる年上社会人彼氏最高！」
愛未（その旅行代金、割り勘だったけどね）
笑顔を引きつらせる愛未。
梨花「ねえ愛未、侑也さんの同僚とか紹介してくれないかな」「ね、乃蒼も初彼氏欲しいよね」
乃蒼「う、うん」
頬を染めながら遠慮がちに頷く乃蒼。
二人を交互に見ながら頭を抱える愛未。
乃蒼「どうしたの、愛未ちゃん？」
梨花「どうした、愛未⁉」
愛未「（頭を抱えたまま）ごめん、ふたりとも～」
愛未モノローグ『これ以上黙っているわけにはいかない』『いつかはばれることだし……』『わたしは侑也と別れたことを二人に話した』
乃蒼梨花「えー⁉」
梨花「別れた⁉」
愛未「ちょっと、梨花」「声大きい！」
シーっと指を唇に押し当てる愛未。
梨花「しかも妻子持ちだったなんて」
愛未「正確には子供はまだ生まれる前だったんだけどね……」
ハハハと苦笑いする愛未。
梨花「そんなことどうでもいい！」「あの男、マジで許せない！ ボコボコにしてやる‼」
ワナワナと震える梨花。
オロオロする乃蒼。
愛未「ありがとう、梨花。乃蒼」「わたしのために怒ってくれて……それだけで救われる」
乃蒼「愛未ちゃん……」
瞳を潤ませる乃蒼。
梨花「でもさ！」
愛未「見抜けなかったわたしも悪いの」「奥さんからしたら私の方が悪なんだし、これ以上事を荒立てたくない……」
遠くを見つめる愛未。
梨花「愛未……」
悔しさをかみしめながら項垂れる梨花。
梨花「愛未ならすぐに次が見つかるよ」
そこへ教授が入ってくる。
椅子に座り直し前を向く三人。
愛未モノローグ『恋愛はもうこりごり』『浮かれ過ぎていたわたしに神様が『勉学に集中しろ』といっているのだろう』『帝東医大の看護学部三年』『十月から五か月間、怒涛の臨床実習が始まる』
〇大学病院内 スタッフステーション 朝
実習着（白衣）を着た愛未・梨花・乃蒼・その他同級生二人の五人はスタッフステーションの壁際に緊張した表情で並んで立っている。
向かいには実習指導者の看護師が厳しい顔で学生たちをじろりと見る。年齢は三十前後でベテラン感があるが性格がきつい印象。ひっつめ髪を低い位置でお団子にまとめている。
愛未モノローグ『ついに臨床実習が始まった』『ここは帝東大学病院の循環器病棟。心臓に病気がある患者さんが多く入院している』
梨花「帝東大学生五名。本日から実習に入らせていただきます」
全員「よろしくお願いします！」
一斉にお辞儀をする。
指導看護師「よろしくお願いします。患者様の人生の一場面に関わるという責任と敬意を持って臨んでください！」
厳しい表情のまま言い放つ。
全員が姿勢をぴんと伸ばす。
全員「はい！」
指導看護師「いまからこの病棟の説明をします」
指導看護師は説明を始める。
全員メモを取りながら真剣に聞く。
愛未モノローグ『大学で学んだ知識や技術を実際の患者さんで実践するというのは、学生といえ責任が伴う』
愛未（……緊張で眠れなかったな）
眠そうにあくびをかみしめる愛未。
愛未モノローグ『初日はオリエンテーション』『受け持ち患者の紹介』『ケアの見学』
愛未（とはいえ、この場にいるだけで緊張して吐きそう）
げっそりした表情の愛未。その隣で心配そうに見つめる乃蒼。
話を聞いていると三人の医者がスタッフステーションに入ってくる。
若い男性の医師は全員ワイシャツにネクタイ、スラックス。その上に白衣を羽織っている。髪も額を出すスタイル。
愛未（わ。お医者さんだ）（かっこいい……な）
その中の一人に目が釘付けになる愛未。
愛未（――瑛人さん⁉）
そこにいるのはセブ島で知り合った瑛人。
目を見張る愛未。
愛未（間違いない、瑛人さんだ）（うそでしょーどうしてこんなところにいるの⁉）
※セブ島での夜（瑛人が色っぽく迫ってくる）を思い浮かべる。
顔を赤らめる愛未。
愛未「乃蒼」「めがね貸して！」
愛未は乃蒼の眼鏡をはずして自分にかける。
乃蒼「（小声で）困るよ、愛未ちゃん」
指導看護師「そこ！」「なにしてるの？」
腰に手を当ててがみがみ言う指導看護師。
愛未乃蒼「すみません！」
なにごとかと愛未たちの方を見る瑛人。
とっさに下を向く愛未。
愛未（やばい！ こっち見た）（ていうか、瑛人さんお医者様だったの――⁉）
