運命に導かれた転生魔女は、呪われた王太子を救いたい
エリアスには愛する娘がおり、その娘を連れて行ってもよいというなら養子になることを引き受けると申し出た。辺境伯はふたつ返事で了承したのだが、その願いが叶うことはなかった。

なぜなら、翌月、エリアスは魔女イザベラの討伐を国王より命じられたからである。

激闘の末、イザベラの封印に成功したエリアスだが、それは容易なことではなかった。イザベラは最後まで抵抗を続け、エリアスに決して消えぬ印を刻んだのである。

この印を持つ者がふたたび現れしとき、我がイザベラは復活する──という呪いをかけて。

すなわち、イザベラはエリアスの生まれ変わりにさえも、この恨みを晴らそうとしたと伝えられている。
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 ふたたび、セレナは奇妙な模様が描かれたページを眺めた。それは、鳥籠に入った鳥を描いたような図柄だった。

 勇者エリアスは所詮、鳥籠の中の鳥。魔女イザベラの手中にあるという意味だろうか……。

 セレナは羊皮紙を引き寄せると、その図柄を丁寧に写し取った。

 もし、この本に書かれていることが正しいのなら、この印を持つ者が現れたから、イザベラは復活したのかもしれない。

 それは同時に、この世界のどこかに、エリアスの生まれ変わりがいるということでもあるのだろうか。
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